【ヘルペス菌が原因!?】数分ごとに記憶が消えてしまう人生
人物
皆、聞いたことがあるであろう、ヘルペス。
すぐに思い浮かぶのは口周りが膨れあがる症状だと思います。
しかし、実はこのヘルペスが脳にも感染して「ヘルペス脳炎」という症状を引き起こすこともあるそうです。
しかも、一度発症すると重症化することが多く、ある日突然に命を落としたり、寝たきりになることもあったり、さらに、記憶をつかさどる海馬に感染した場合は、記録障害などを引き起こす重篤な病気にもなるようです。感染経路や原因は分かっておらず、発症するのは100万人に1人と言われている。
今回はまさに、ヘルペスで記録障害を起こしてしまうNicole Cairdさんの話しです。
数分ごとに記憶が消えてしまう?!
ブリスベンに住んでいるNicole Cairdさん(ニコルさん)のケースは、12ヶ月前に急に起こった。ヘルペス菌が脳に炎症を起こしたことにより、脳の記憶を司る部分に大きな損傷を与え、今までの記憶を消してしまったのだ。。。
アルツハイマーのように脳が退化しているのではなく、新しい記憶が数分しか残らないのです。。。
昨年、ニコルさんの家族は、ヨーロッパに2週間半の観光旅行に出かけた。
スキーもしたし、パーティーもしたが、彼女は覚えていない。夫のブラッドがビデオを見せてくれても「映ってるのは私?」と思い出すことができない。
さらに、日常の生活にも弊害をきたす。
晩ご飯を作ることもままならない。
毎回、物がどこにあるかわからない、忘れてしまう為、全ての戸棚を探さなくてはならない。昨日、置いたものがどこにあるのか覚えていないから、冷蔵庫に何が残っているか、毎回見ないとわからない。もっと言うと、料理を作ったことさえ覚えていないし、作れるかもわからない。夫がその記憶を毎回教えなくてはない。
結婚したことも、子供を産んだことも覚えていない。
結婚していることは知っているが、結婚したことは覚えておらず、子供がいることは知っているが、産んだことはを覚えていない。
「母は、姿形は同じだが中身が違ってしまってとても悲しい。お母さんとのつながりも消えてしまった気がする」
と娘は語る。
もし、1つ記憶を戻せるとしたらどの場面ですか?と尋ねると、
「子供たちが赤ちゃんだったとき、最初の一歩を歩んだ時などです」
とニコルさんは語る。
40分のインタビュー中でも途中で、なぜ質問されているのか分からなくなってしまう場面もあった。
彼女自身が曖昧な困惑の中で戸惑っていることを隠せない中で、夢は元の自分に戻ることですと話す。
イギリスのクレアさん
イギリスに住んでいるクレアさんも同じように、ヘルペス菌が脳に炎症を起こして、記憶が消されてしまった。
写真の子供たち、また自分の顔までも覚えていない。
最初は、風邪の症状だと思っていたが、こんなことになってしまった。
クレアさんの夢も元の自分に戻りたいことだ。
支援団体からのアドバイスもあって、1日の行動すべてを映像で残すことにした。センスカムという小さなカメラを首から提げて、目の前に起こることを録画をする。そして、1日の終わりに巻き戻して、自分で見るのだ。
専門家によると、この方法は、長期的にクレアの症状に改善をもたらすという。
彼女の脳の働きをMRIしてみたところ、映像なしで、ただその日の記憶を思い出そうとした時に比べて、映像を見ながら思い出そうとした時の方が、明らかに脳が活性化され反応している範囲も広いことがわかった。文字やメモを見ても思い出せないことが、映像や画像を見ることで、より良い脳の刺激になっているのだ。
クレアさんも、
「センスカムを用いると、なによりも、自分の記憶がここにある、記憶を持っている、という実感と安心感を与えてくれる。」
このような症状を持つ人達は、常に不安感と戦っている。これからの効果や治療の確立にに大いに期待をしたいところです。
オーストラリアでの特集映像
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嶋田祐(Yu Shimada)
東京オフィスマネージャー
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