【波乱続きの母親探し】母親は誰?悲劇の大どんでん返し!

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【波乱続きの母親探し】母親は誰?悲劇の大どんでん返し!
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草むらに捨てられた子供

クイーンズランド州のサンシャインコーストに住むアビーさんはみなしごだった。ジンバブエで生まれてすぐに、タオルに包まれて病院の外の草むらに捨てられていた。早朝、自転車に乗った男性が赤ちゃんの泣き声を聞いて、警察に通報。その赤ちゃんはのち、オーストラリア人夫婦の養子になりオーストラリア人になった。

 

しかし誰がこの赤ちゃんを捨てたのか、そして何故捨てたのか?36年の間ずっと謎に包まれたままだった。
「あの病院の誰かが何かしたとしか思えない。誰かが私を連れ出して、何らかの理由で捨てたと思う。」
「赤ちゃんの売買が行われていたという疑いもある。」とアビーさんは言う。

 

アビーさんは7歳の時にオーストラリア人夫婦に連れられて、やって来たその日からクイーンズランド州が彼女の家となった。
あの日から36年後、アビーは結婚して、4人の子供たちに恵まれている。
見た目はアフリカ人、英語のアクセントは生粋のオーストラリア人。

 

アビーさんの里親のキャシーさんとマイクさんは彼女の唯一の両親だ。アビーさんがまだ2ヶ月の時に養子として迎えた。「最初に見たときに、一生涯この子を愛せると思った。言葉では言い尽くせないほど彼女を愛しています。彼女は一度捨てられた、だから私は何があろうと二度と彼女から離れないと誓いました。幼い頃経験できなかった愛情を埋め合わせるために、もしかしたら私たちは必要以上に愛したかもしれません。」とキャシーさんは語る。

 

 

白人夫婦がアフリカ人の子供を養子にするのは、特に1980年頃のジンバブエでは稀なことだったこともあって、家族になりたての頃はいろいろ大変だった。外に出かけて他の人からの視線を感じたりすることは、アビーさんにとっては良いことではないかもと、夫婦は感じていた。

 

ある日家に帰ると、アビーは顔中に小麦粉をつけていた。そしてお風呂場も粉だらけ。「何しているの?」と聞くとアビーは、
『お母さんみたいに私も白くなりたい』
と言った。「その時、心が痛みました。私たちはありのままのあなたを選んだのよ、と伝えました」。
アビーさんは言う。「私にとって二人はとても特別な人たちです。最高の親です!私は本当に恵まれています。私に本当によくしてくれました。今でも私はお母さん子です。」

 

 

自分のルーツ探し

ただ、自分はオーストラリア人であっても、ルーツは気になる。仕事、家族、家事などしながら夜中の2時3時まで調べていた。
最初に見つけたのは、ジンバブエの古い新聞記事。養子縁組のサイトを探して、記事について確認して行った。

 

その中でポール・マパンズールさんという当時の自分(赤ちゃん)を見つけた警察官の情報が出てきた。
ポールさんは当時、「アビーを病院に届け出た時、その日に赤ちゃんを産んでいなくなった母親などはいませんか?」と病院に聞いたが、誰もいないとのことだった。その情報をもとに、その日に入院していた中にきっと母親がいると思い、看護師の人が昔の記録を探し出してくれた。

 

アビーさんはまるで真夜中の探偵になっていた。アフリカにいるはずの知らない家族について、情報収集のためにかなりの時間を費やした。ジンバブエにいるボランティアの人たち、中でもスティーブさんとゲオさんの協力で彼らがリストに載っていた母親を訪ねてくれた。女性達はアビーさんに会ったこともないが「彼女に幸せになってほしいし、彼女は我々の家族です。」と語る。

 

ボランティアの彼らは、金銭的な見返りもなく、朝から晩まで村々を尋ねて聞き込みをしてくれた。そんな協力の甲斐もあり、ある日、興味深い過去を持った女性と出会う。
彼女が出産した時に、双子のうちの1人と助産師さんが消えたと言う。

 

産みの親?!

その女性は、エドナさん(Edna Kamonere)。
夫であるスタンフォードさん(Standfordさん)との間には子供が12人がいて、その中にアビーさんと同じ1983年の8月生まれの娘がいる。病院からの証明書にはエドナさんは女の子を産んだと書かれている。

 

しかし、エドナさんが子供を産んだときに助産婦が「双子ですね」と言い一人を連れて行った。その助産婦は「ちょっと実験室に連れて行く」と言って、それ以降その人を見ていないと

アビーは現地の会社に頼み、同じ時に生まれているロレインのDNAの採取を依頼した。

 

そのDNAの結果は陽性!つまり必然的にエドナさんは実の母親になる。エドナさんの双子のうちの1人は死産したのではなく助産婦に誘拐されたことになる。エドナさんはもう会えないと思っていた双子のもう1人の子がまだ生きていたことに信じられなかった。

 

アビーもその知らせを聞いた時には泣き出した。
捨てられていなかったという安堵感が押し寄せた。
12人の大家族が突然現れたからだ。そして、その一人が彼女の双子の姉妹である。

 

家族でジンバブエに向かう

そこでオーストラリアの番組はアビーさん家族と一緒にジンバブエに向かう!

彼女にとって30数年ぶりにアフリカの大地に足を踏むことになる。未知の世界に踏み込む感じだ。長年、心の中に穴を抱えていたアビーさんは、やっとその穴が埋まる時が来た。村中の子供たちや大人たちがアビーさん一家を受けて入れてくれる。そしてやっと産みの親との再会で、大歓迎を受ける。この国の文化、言葉、ルーツを知りたいと思った!!

 

アビーさんは生まれた病院にも訪れた。まだまだわからないことはある。なぜ、このようなことが起こったのか??
病院の医師も協力してくれた。

 

「アビーの母親は1983年8月9日、この病院で双子を産みました。出産記録に間違いが起こったか、改ざんされたかです。結果としては助産師か看護師がおそらく子供を連れ去ったと言うことです。それからはアビーは身元不明になりました。」

 

アビーさんはその病院で偶然にも新生児と出会う。先ほど病院に連れてこられた、母親から捨てられ、今はひとりぼっちの新生児。
アビーさんはその名前もない赤ちゃんを抱きながら、泣き出す。自分と同じ状況。
この子の人生はどのようになるかわからない。。。
けれど、アビーさんの過去はわかったと、皆がそう思っていた。

しかし、、、、

 

 

悲劇の大どんでん返し

現地で、再度DNAの検査をしてその結果が出た。

その結果はエドナさんはアビーさんの母ではなかった。
最新のDNA検査では、0%の確率で親ではないことを証明していた。

 

ではなぜ、ロレインが同じDNAを持っているか?
そしてなぜ、エドナさんが母親であるという報告を受けたのか?

 

ジンバブエで委託していた会社のGlobal DNAに番組は乗り込み追求した。
アビーさんにこのことを伝えた当の本人は逃げ腰で、質問にも応じず逃げていった。。。

 

 

まさかの逮捕!?

その夜、クルーのホテルに彼と警察4人が訪れた。日中に起こったことにお気を召さなかったらしい。。。さらに権力者とのコネがあったと思われる。警察は尋問するということで、理由も説明されず署まで連れて行かれた。しかも、運転していたのはGlobal DNAの担当者だった。。。

 

長時間の質問の末に、拘留を言い渡された。

それは、番組スタッフがGlobal DNAの担当者の両手を掴んで誘拐しようとしたと言うのだが、これは完全に嘘だった。その日の録画映像を見せて賢明に説明をするが、19時間拘留されて、誘拐未遂として告発されてしまった。。。

 

 

本当の親は誰!?

アビーの母親探しの旅は、思いがけず大どんでん返しの様相になってしまった。結局、真実は出ないまま。。。

 

これは、ジンバブエの文化風習や、伝統的な考え方の違いから起こったことなのか??
エドナは本当に母親ではないのか?

 

なんともドラマチックな展開ですが、
アビーの母親探しの結末はどうなるのか。。。

 

抜粋元:sundaynght, dailymail.uk,news.com.au

 

オーストラリアでの特集映像

 

 

 

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