【オーストラリア魂で救出】28時間、海で彷徨い生還
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南アフリカの実業家のブレット・アーチボルドさんは、サーフィンのメッカであるインドネシアのスマトラ島に来ていた。
しかし、楽しいはずのサーフトリップが一変、まさかの恐怖体験を味わうことになってしまったのです。
夜間に船から落ち、
なんと!!!
そのまま28時間以上も漂流したあとに救助されたのです。
そして、その救助には、まさにオーストラリア魂とも言えるような粘り強い救出劇があったのです。
天国から地獄
40代になってから、幼なじみのグループの友達8人でサーフィン旅行をしていました。
インドネシアのムンタワイ諸島で、まずは飛行機でスマトラ島のパダンという町に行き、そこから船で出発した。
もともと波が激しくなる時がある場所で、この日の船は揺れ、ブレットさんと友人の皆の船酔いは激しかった。。。
最初はトイレで吐いていたのですが、外の空気を吸うために甲板に出ました。
それでも落ち着かず、甲板の手すりにもたれながらも吐いてしまった。
あまりもの酔いで意識も朦朧としていたその時!
船から転落してしまったのです。
水面に上がった時は、ボートがどんどんと離れていく。
手を振って叫んだが、誰も気づかない。
大体夜中の2:15分ごろにボートから転落したと思われる。
浮遊装置も着けづに、真っ暗な海にただ一人で取り残されてしまったのです。
翌朝、もちろん船でもブレットさんがいないことに気づく。
そしてその夕方、通ってきた経路を戻りブレットさんの探索をはじめた。
そして、まさにブレットさんも船が戻って来たことに気付き、必死で叫んだ!
船も止まり、自分に気がついたと思った。
この時、必死に泳いでて良かったと思ったとも!
しかし、船はブレットさんの250メートルまで近づいたが誰も気づいてくれなかった。。
そして、ボートのエンジンがまたスタートしてそのまま行ってしまった。
その時の落胆した気持ち、諦める思い、もうダメだと思ったとブレットさんは語る。
まさに天国から地獄。。。
船の方も勿論、諦めの思いが沸いてきていた。。。
オーストラリア魂!!
その時、西オーストラリアから来ていたサーファーとスキッパーのトニーさんがブレットさんを探しに行くことを決心した。
トニーさんは若い頃からサーファーでインドネシアのサーフィンの開拓者でもあった。
海との生活で学んだのは『Never leave anyone behind(誰も置き去りにしない)』といった基本的なルールだった。トニーさんが、サーファーが、行方不明と聞いて探さずにはいられらなかった。
「当たり前のことだ、諦めたくなかった。諦めたらオーストラリア人らしくない。私たちは諦めない。」とトニーさんは語る。
オーストラリアの精神『Give it a go(やってみないとわからない)』で探すことを決めた。
夕方、彼と3人のオーストラリア人たちと一緒に船を出した。
トニーさんだけの独断ではなく、他の3人もチームとして団結していた!
「もし、行方不明が我々の一人だったら絶対に探しに出る」と!
オーストラリア魂!!
一方、ブレットさんは海に投げ出されすでに16時間が経っていた。。。
また夜を海で過ごさなくてはならい。
と、その時!
背中に思いっきり体当たりしてきたものがいた。
少し泳いでいたら、また体当たりしてきた。
海の下はよく見えなかったので、一度潜ってみたところ、
サメだった。。
自分と同じサイズぐらいだった。。。
ただ、ブレットさんは「これが俺の最後の時だ。このまま体力がなくなるのを待つより、少なくとも早く死ねる」と思った
一方、人間としての生存意欲も沸き起こり「リーフシャークだから、ヒレと尻尾を掴んで捕まえたら戻れるかもしれない」とも思った。
そう思考を巡らしているうちにサメは泳ぎ去ってしました。
しかし、最も危険な生物はサメではなかったことを体験する。
さらに危険な生物はカモメだった
まさかカモメが!?と思うかもしれませんが、2匹のカモメがブレットさんを攻撃してきたのです。
頭上を飛び回り、急降下して後頭部や、目、耳を目掛けて突っついてきたのです。
しばらくしてすると、飛び去って行きましたが、もの凄く恐かったです。
また、極度の疲れからの幻覚も見るようになる。
激しい雨が降り、大量の水を飲んでしまった時には聖母マリアが現れた。
「私はここで死ぬのでしょうか?サヨナラを言わなければならないのでしょうか?」
17世紀のオランダ東インド会社の帆船も見ました。
彼らは私に「若者よ、泳ぎなさい!」と言い、ブレットは「若者扱いをしてくれてありがとう!」と
後に科学者にはこのことは「脳が、生き残ろうとしてあらゆるものを作り出していたのだろう」との見解を示しました。
生き延びようと必死だったんですね。
28時間後の救出
船から投げ出され27時間が経過。ローカルの人たちから諦められ、友人たちも諦め始めていた。
そして、その中でもやはり希望を持ち続けたのはオーストラリアの3人のサーファー達だった。
「まだ24時間しか経っていないし、水も冷たくない、諦めるには早すぎる」
探す範囲を絞り、他のオーストラリア人が持っていた船4体を準備して朝の4時に探しに出た。
潮の流れを計算して予測を立て、船を進めた。
28時間が経過する時、ブレットさんはもう希望も無くなり、溺れて死のうと決めた。
きっと、気を失って楽になると思った。
しかし、またここで人間の生存意欲にスイッチが入り、また生き延びるために体が戦い始めた。
肺の中から鼻の中まで水でいっぱいになったが、水面まで上がってきて、咳き込みながら浮上した。。。
その時、赤い小さな十字架が見えました。
その十字架は徐々に近づいてきて大きくなったのですが、それが実は船のマストであることに気がつきました。
ブレットさん絶叫しました!
船から大きな音がし、進路を変更し、まっすぐこちらに向かってきました。
船も気づいてくれたんです!
まさに、星草の中から針を見つけるのと同じぐらい。
見つけた時は皆、大歓喜!!
海に投げ出されてから28時間、生き延びて助かった奇跡の話です。
オーストラリアでの特集映像
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