【NHK】ワールドトラックロード〜俺の助手席に乗らないか〜

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【NHK】ワールドトラックロード〜俺の助手席に乗らないか〜

今回は、【NHK】ワールドトラックロード〜俺の助手席に乗らないか〜

の撮影コーディネートをさせていただきました。
2022年4月に放送されたアメリカ編に続く第2弾として、
オーストラリアのトラックドライバーを密着取材させていただきました。

  • 世界のトラック野郎が見る景色を“主観”で楽しむロードドキュメンタリー!

 

今回ご協力いただいたのはGlenn Kendallさん。
ヨギーベアーのような愛くるしい笑顔が印象的で、ヨギーのニックネームがぴったりのオージードライバーです。

 
今回は畜産用のゲートをクイーンズランド州キラーニから西オーストラリア州アルバニーまで配達し、
そのまま、カタニングのご自宅まで戻る総走行距離4,530kmの行程を余すところなく撮影させていただきました。
今回のロケは、困難の連続でした。。

 

①ドライバーの選定

まずこのお話をいただいてから、ご協力いただけるドライバーをみつけるまでが本当に大変でした。
日本クルーのフライトやビザ手配、各所の撮影許可手配を行うには、日程とルートが3週間前には決まる必要がありました。

 
オーストラリア各地のトラック会社や、フリーランスのドライバーに連絡をとりましたが、仕事の日程やルートが決まるのは直前の方がほとんどだということが分かりました。その為、候補者もルートも二転三転し、都度都度、申請作業も修正し、現地クルーにも、その度にスケジュール調整を行っていただきました。

 
粘り強く取り組んだ結果、ヨギーさんによる大陸横断配送という最高のロケに辿り着くことが出来ました。
ヨギーさんご本人は、撮影の事もルートの事も熟知されていて、道中、良い撮影ポイントをアドバイスしてくれましたし、
ご本人のみならず、ご家族も撮影に快く協力してくださって、とても助かりました。

 

②そして豪雨・洪水

しかしながら、ロケはすんなりとは始まりませんでした。 ヨギーさんは西オーストラリア州から、5つの配送を次々と行いながらロケのスタート地となるクイーンズランド州キラーニを目指されたのですが、ロケ日の1週間前にオーストラリア各地を豪雨が。。

 
いくつもの幹線道路が洪水で遮断され、ご本人が無事に到着されるかどうかは、当日最後の最後まで安心することはできませんでした。
キラーニの町に駐車しているヨギーさんの愛車PJを見た時は、本当に胸を撫で下ろしました。

 

③スケジュール&ルート変更

いよいよ西オーストラリア州への配送を開始する日を迎えましたが、商品の納入が遅れ、予定よりも半日遅れてしまい
積み込みが終わったのは正午でした。一方では我々クルーの方にも技術的な問題が発生し、
小さな町でできる範囲で必死に解決策を模索し、晴れてキラーニを後にすることが出来ました。

 
出発時間が遅れたことに加えて、ルートも洪水で変更になった為に、当初予定していたスケジュールもは、大幅に変更になりました。
さらに初日から予期せぬトラックの故障もあり、連日どこまで進めるか、その日の夕方になるまでわからない状況でロケは進んでいきました。

 

④宿と食事

スケジュールが変更になった為に、事前に手配していた宿は、初日の段階ですべてキャンセルすることになりました。
念の為、テント泊の用意は当初からしていたものの、毎晩大量の機材充電とデータバックの必要があるので、
なんとか宿を確保する必要がありました。

 

毎日最終到達点の町の目処がついてからは、宿を見つける作業を必死で行いました。宿泊した町は小さな町が多くて、
宿の数が少ない上に、繁忙期も重なって空きがなく、、町によってはキャンプサイトすら空きがない状況でした。
営業していないホテルを使わせてもらったり、離れた隣町と分散して宿泊するなどの方法を駆使して、なんとか対応しました。

 

食事面でも、早朝から深夜のロケのため、レストランの営業している時間にロケが終了することは少ない状況でした。
町で一番遅くまで営業しているレストランを探しつつ、それでも間に合わない時は、撮影中に別班が買い出しに行って、
食事を確保するなどチームワークを駆使して対応しました。

 

⑤技術班

今回の撮影には、ローカルのベテラン日本人カメラマンチームを起用しました。Go Proをトラック内複数定点で設置し、朝から晩まで撮影するために、長時間の撮影に対する対策が必要でしたが、事前に技術班がテストを繰り返し、オーバーヒート対策も含めて、入念な準備を行っていただきました。ロケ中も長時間にわたって、困難な撮影をこなしていただきました。

 
カメラカードライバーにも、ソーラーカーレースロケで経験豊富な日本人ドライバーを起用。
撮影に適した車間を取るのが難しいのですが、安全にこなしていただきました。
時には先回りしてトラックの客観を撮影しましたが、この辺りのノウハウはソーラーカーレースロケで培ったものが生かされました。

 
今回のロケ期間のトラックの距離は4,530kmという途方もない距離でしたが、
事前準備&事後対応を含めた、カメラカーの走行距離は期間中6,700kmにも達しました。

 

次から次へと起こったさまざまな問題を、スタッフ全員の努力で解決し、大陸横断という壮大なロケを
事故なく無事に完結することが出来ました。
ご協力いただいた皆様、お一人お一人に、心より感謝申し上げます。
本当に、ありがとうございました!

 

オーストラリア、ニュージーランド撮影をご検討されている制作会社の方へ

弊社では、アウトバックでのロケにも多数実績があります。

 

また、30年間のコーディネート経験から、オーストラリア、ニュージーランド各地にご協力頂いている提携会社さんや
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嶋田祐(Yu Shimada)
東京オフィスマネージャー
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