【動物専用の橋!?】オーストラリアの動物保護活動

scroll

【動物専用の橋!?】オーストラリアの動物保護活動
ニュース 動物

野生動物を保護し、交通事故を防ぐ方法として、近年は様々なタイプの動物専用の橋が導入されるようになりましたが、最初のきっかけは、クリスマス島のカニ専用の橋と言われています。そして、ブリスベンには「橋」だけではないマルチなアニマルパス(通り道)が導入されました!

 

クリスマス島のカニ専用の橋

インドネシア南方のインド洋に浮かぶクリスマス島はオーストラリア領の島。ここでは毎年雨季の時期(12~2月)に、約5千万から1億匹のアカガニが、産卵するために森から海に向けて大移動する光景が見られます。町中がアカガニの行列で埋め尽くされ、一面真っ赤になるほど!道路も一面にカニが溢れてきてしまい、車に踏まれてしまう為、カニが道路を安全に渡れるように、一部の道路を封鎖したり、幹線道路に地下道や橋を作るといった保護の取り組みが行われています。

 

※クリスマス島の詳細はこちら

 

QLD州でも動物専用の橋

そして、QLD州のブリスベンでも、このクリスマス島に習い、高速道路に複数の動物に対応できるマルチな動物専用の橋を導入しています。オーストラリアは夜行性の野生動物も多く、カンガルーが車のライトの光に飛び込んでくる事故が頻繁にあり非常に危険です。大きな車にはカンガルーよけのバンパーとして、カンガルーバーを略して「ルーバー」と呼ばれる頑丈な保護バンパーを付けている車も多く、実際に道路脇にひかれてしまったカンガルーやワラビーをよく見かけます。。。

 
そんなカンガルーを始め、動物の保護のために動物専用の橋がQLD州内でもいくつか導入されています!道路で分断された森を動物たちが安全に移動できるように、道路の上に設置されています。

 

トンネル、水路、ロープはしご型、ムササビ用の飛び乗りポール?まで

そして、橋だけではなく様々な動物が移動できるよう、素晴らしい工夫が施されています!ブッシュと呼ばれる森には、カンガルーだけでなく、コアラやバンディクート、ムササビ、ハリモグラ、ダックなどの水鳥、ヘビやトカゲ類など、多くの種類の動物が生息しています。
 
そこで、、、
 
●道路の下には水鳥などが利用する水路付きのトンネルを2つ設置し、
●バンディクートやポッサムなど木々の上を移動する動物や鳥にははしご型の吊り橋が3つ
●ジャンプして移動するムササビのための飛び乗りポールまで3つ用意されています!
 

 

引き続き動物の保護を!

こちらのブリスベンの動物専用の橋は、グリフィス大学のダリル・ジョーンズ教授によって開発されたもので、この方法ならいろんな動物に対応することができます。実際にカメラを設置して確認してみると、1日に45頭もの動物が渡っていることもわかっています!

 
人間の生活域がどんどん広がり、動物の生息地に入り込んでいる現代では、動物が車にひかれてしまうなどの事故で数が減少、そして生息域の移動を制限してしまっていることが問題とされてきました。QLD州政府はこのような取り組みを積極的に進めていくことを発表。ジョーンズ教授もこの活動の継続していくことがとても大事だと語っています。


 

参照元:Griffith University

 

オーストラリアのニュース映像

 

【ロケや映像使用を御希望の制作会社の方へ】

お気軽に弊社は東京オフィス(03-5437-5546)・嶋田までご連絡下さい。
東京で直接お会いして打ち合わせが可能です!
SHIMADA
嶋田祐(Yu Shimada)
東京オフィスマネージャー
03-5437-5546