フジテレビ サキヨミLIVE
今回のサキヨミLIVEは、2009年2月に起きたメルボルンでの大規模な山火事の取材でした。
山火事発生の数日後に問い合わせが入り、取材はその2日後、山火事発生後約一週間のタイミングでした。弊社スタッフは既にいくつかのプロジェクトを抱えている中で、現場に出るコーディネーターを調整し、まずは山火事の最新情報を収集し、現時点でまだ燃えている地区、ほぼ鎮静したが焼け野原となっている地区、住民が避難している場所など、メルボルンからの地理関係も含めリサーチしました。
また現場での取材に協力してくれる関係者探しや、災害地への取材立入許可申請なども同時に進め、サキヨミスタッフの希望される取材項目をクリアしていきました。取材当日は、道路封鎖で車輌が入れなかったり、取材拒否などもありましたが、現場の生の情報を伝えるため、脇道を抜けたり、救急隊へ交渉して立入り禁止地区に進入させてもらったり、あらゆる手を尽くして、できる限りの取材を敢行しました。
同時にオフィスでは経済学者、環境専門家、小麦農家など取材先のリサーチを平行して進め、また、地元テレビ局の映像も使用させてもらい、山火事発生当時の映像も入手し、番組オンエア前日に取材映像と合わせて日本へ伝送しました。苦労の甲斐もあり、無事放送され、各所からの評判も上々だったとのこと。
今回もう一つ気をつけていたのが、安全確保です。
被災地へ進入するにあたって、我々が被災者とならないよう、まずは安全を確認の上で、決して無理はせず、ギリギリのラインでの取材を試みました。視聴者のみなさんに映像をお届けできたのも、取材チームが無事だったからこそ。これはどんなロケでも同じですが、安全第一ですね。
このような山火事はもう二度と起きてほしくありませんね。