HOPE希望~海を渡った南三陸の子どもたち~

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HOPE希望~海を渡った南三陸の子どもたち~

今回は「南三陸町中学生春休みオーストラリア研修旅行」に同行取材される撮影クルーのお手伝いをさせていただきました。

来豪される前にオーストラリア大使館との打合せ、ホスト校の校長先生との面会打合せなどを行い、撮影クルーの希望や取材項目、懸念事項などを確認し、まずは取材しやすい環境作りをしました。
取材初日は撮影クルーとの入念な打合せを行い、各項目を再確認し、必要に応じて追加・変更手配を進めました。基本的には生徒達をのせたバスを追いかける形でしたが、時には先回りをしたり、別行動をしたりと、撮影クルーのご要望に応じて臨機応変に対応しました。
また、ホームステイ先取材については校長先生を通じて各家庭から撮影許可をもらい、3人のディレクターがそれぞれ2~3軒の家庭を訪問するのを、コーディネーター一人で送迎、通訳、交渉などに対応しました。現場では学生さん達が津波の恐ろしさや家族を失った悲しみをホストファミリーに話すのを聞いて、時には涙を流しながら通訳する場面もありました。また、撮影クルーの中にも被災されたスタッフがいて、震災から一年以上たった今、現場担当コーディネーターは初めて東日本大震災を間近で感じることになりました。
今回の研修旅行によって学生の皆にに少しでも笑顔が戻ってくれること。また、番組を通じて、今後の復興に少しでも力になれることを心より願います。
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《撮影スタッフの方からのお声をご紹介させて頂きます》
「海外ロケはコーディネーター次第!」
出国前、諸先輩に口々にそう言われました。今回が仕事・プライベートも合わせて初海外の私は「海外コーディネーターって、小柄でひょろっとしていて、いかにも”日本人!”っていう感じの神経質そうな人なんだろうな…」などと、勝手に失礼な妄想をしていたのですが、現地の待ち合わせホテルで待っていたのは、なんと予想を180度裏切る、真っ黒に日焼けしたでっかいラガーマン!いきなりのカルチャーショックでした(笑)。
しかし、この身体だけではなく心もでっかいラガーマンYUさんのお陰で、7日間のオーストラリア滞在は素晴らしいものになりました。
私たちの目的は、東日本大震災で心に傷を負った24人の子供たちがオーストラリアでのホームステイで変わっていく様を追うドキュメンタリーの撮影でした。学校での撮影は生徒がひとところに集まっているので、難はありませんでしたが、大変だったのが、ホームステイ先の取材です。
24の家庭とその都度取材交渉を行うことは、敏腕コーディネーターなくしては実現不可能でした。広大なオーストラリアで子供たちのホームステイ先がまとまっているわけはなく、平均して1軒が30キロほど離れた各家庭をベストタイミングで取材して回れたのも、YUさんの臨機応変さのお陰です。
ラグビーが一番のスポーツとして崇められているオーストラリアでは本物のラガーマンでもあるYUさんが一緒にいてくれたことで、ホストファミリーがすんなり心を開いてインタビューに応えてくれることも多く、とても助かりました。(YUさんの人柄のあたたかさも大いに貢献していますが。)
子供たちとホストファミリーとの心が通い合って行くさまに、一緒になって笑い、涙してくれたYUさん。取材クルーとコーディネーターの間にもしっかりと絆が結ばれた撮影でした。
素晴らしいコーディネーションに本当に、本当に、感謝しています。
ありがとうございました!
またオーストラリアへ行く際は、どうぞ宜しくお願いします!
【東北放送 齋藤寛子様】
番組へのリンクはこちら
↓   ↓   ↓
http://www.tbc-sendai.co.jp/03tv/hope/index.html