BS-TBS 地球千年紀行~先住民族の叡智に学ぶ~
『地球千年紀行~先住民族の叡智に学ぶ~』のオーストラリア、アボリジニ編の撮影を行いました。
こちらの番組は、世界の先住民族たちの文化や暮らしを紹介し、その中から現代の環境問題へのヒントを探る内容です。環境問題の第一人者、月尾教授がオーストラリアのノーザンテリトリーを訪れました。
アボリジニと言っても、オーストラリアには何百もの部族がいます。今回は「砂漠」と「熱帯」という違った地域のアボリジニを取材することになりました。
●ウルルとアリス・スプリングズ「砂漠」
月尾教授が先ず向かったのはオーストラリア大陸の中央にあるウルル。アボリジニの聖地として知られる大きな岩石の周辺で生活をするアナング族の長老による案内で、昔からの伝説と今も残る壁画との関係や水の大切さについて取材。
アリス・スプリングズではアランダ族の方々とカンガルーの狩り、ブッシュタッカーの採集。昔は槍を使用してカンガルー狩りを行っていましたが、現在はライフルを持って4WDで追いかけます。道がないところの荒野でカンガルーの後を追うので、4WDは激しく揺れ、一生懸命ファインダーを覗いているカメラマンは何回か車の天井に頭をぶつけていまったりと大変な思いもされてのロケでした。
●カカドゥ国立公園とアーネムランド「熱帯」
オーストラリア最大の国立公園であるカカドゥでは、美しい自然を大切に維持してきたアボリジニの生き方を紹介。アーネムランドではイリパラという海岸沿いにあるアボリジニの村を取材。村の長老の案内で魚、カニの漁、ディジュリドゥの制作、野焼きなどを通じて、自然と共存してきた部族の知恵を月尾教授は熱心に取材されていました。外部の人間が訪れることが少ないこの村でスタッフの皆さんは大歓迎され、楽しい雰囲気のなかで取材が進められました。
何と言ってもアボリジニの部族を対象としたロケの場合、事前の撮影許可の取得が重要となります。「許可取得」といっても通常の許可取得と異なるケースもあります(例えば、長老達による判断や、村全員の承諾など)。CPではこれまでオーストラリアの各州でアボリジニの部族を対象とした許可取りの実績がありますので、企画を考えている皆さん、いつでもご相談下さい!
ここで全ての内容をご紹介するスペースはありませんので、詳細につきましては、東京オフィスのアボリジニ専門家の嶋田までご連絡下さい!
http://www.bs-tbs.co.jp/app/program_details/index/KDT0802400