トラベリックスⅢ 〜世界体感旅行/オークランド編、南島縦断編、クィーンズタウン編

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トラベリックスⅢ 〜世界体感旅行/オークランド編、南島縦断編、クィーンズタウン編

日テレBSの人気旅番組「Travelix III ~世界体感旅行~」の撮影をニュージーランドで行いました。
この番組は、世界各国をナレーターの本上まなみさんが旅する目線で紹介していく、体感型の旅行番組で、シリーズ三作目に投入している人気長寿旅番組です。

「世界の箱庭」と称される見所満載のニュージーランド。毎回ロケ地の選定には頭を悩ませますが、今回選ばれたのは、●オークランド、●ピクトン~クライストチャーチへの鉄道の旅、●クイーンズタウン&ミルフォードサウンドの3部作となりました。数十カ所にも及ぶ、ロケ地との交渉や、スケジュール調整は、決して簡単な作業ではありませんが、弊社20年の歴史のなかで培った人々の繋がりを活かして、NZ政府観光局をはじめとする皆様方のご協力の元、滞りなく準備を完了し、ロケに臨むことが出来ました。
毎回、ニュージーランドの撮影で心配となるのは、天候です。ニュージーランドは山が多い国なので、天気も変わりやすく、雨がたいへん多い国です。しかも今回のハイライトはミルフォードサウンド。年間6000mmもの降水量を誇る世界でも有数の多雨林地域です。晴れ男&女ばかりの撮影隊でしたが、今回ばかりは、その厳しい洗礼を受ける事になりました。ロケ開始から、比較的天候に恵まれ順調に撮影が進んで行きましたが、ミルフォードサウンドでは、スタッフみんなで作ったテルテル坊主の願いもむなしく、前方が見えなくなるほどの豪雨に見舞われました。しかしながら、翌日は快晴。当初のスケジュールを変更し再度ミルフォードサウンドでの撮影を敢行し、スタッフも大満足の絶景を収めることが出来ました。
実は、この再撮には至るまでには、周到な準備がありました。もともとミルフォードサウンドは、非常に雨が多く、天候がめまぐるしく変わる上、最寄りの街のクイーンズタウンからは4時間かかり、途中携帯電話も繋がらなくなります。つまり、4時間前に天気を確認しても、到着するまで天気はどうなるか分からないということです。しかも、撮影スケジュールは毎日びっしり組まれていますので、一日変更が生じれば、たいへんな調整が必要となるはずでした。ですが、天候の変化を考慮し、何パターンかのスケジュールを事前に考え、現場では特別ルートで天気予報を随時チェックしながら、その都度ベストと思える選択を行っていたことが幸いし、当初の予定から、ほとんど撮りこぼす事なく撮影を行うことが出来ました。
周到な事前準備と現場での情報収集、そして現場での適切な判断が出来れば、どのような状況でも、その中で最善の撮影が行える様にご提案することがコーディネーターの腕の見せ所だと思っておリます。
今回のロケでは、他の都市でも同様に、その調整が上手く行ったおかげで、内容、見所盛りだくさんとなりました。ロケの途中でテープが足りなくなり、補充するという事態もございましたが、ベテランのディレクターさんと、カメラマンさんが思わず普段以上に撮影してしまうような、すばらしいシーンをたくさん用意出来たということだと喜んでいます。実際、撮影したテープの本数は過去最高だそうです。放送時間の都合で、今回、惜しくもカットされてしまったシーンも是非観ていただきたいシーンばかりなので、今後のスペシャルなどで放送いただける日を願っています。
何より、毎日笑いの絶えない楽しい現場でした。日本スタッフの皆さん、ドライバーのリチャード、ハンドモデルの里美さん、またみんなで絶景巡りしましょうね。
そして、ニュージーランドで協力していただいた皆様、ほんとうにありがとうございました。再会を楽しみにしております。
(担当コーディネーター:坂本 和彦)
追伸
個人的には、2009年の最初のロケに続く、ニュージーランドの旅番組ロケでした。前回は鉄道番組で、北島と南島を鉄道で移動しましたが、今回は飛行機も利用してさらに広範囲を巡る旅となりました。2009年の最初と締めくくりに、大好きなニュージーランドでロケが出来た事はうれしい限りです。
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《撮影スタッフの方からのお声をご紹介させて頂きます》
ニュージーランドのロケが始まる前、まず驚いたのがCP・坂本さんからのスケジュール!
驚くほど細かく、撮影には欠かせない「日の出」「日の入り」の時刻まで記入されている!
もう30カ国近い海外ロケの中で、こんなに見やすく、素晴らしいスケジュールを立てたコーディネーターさんは初めて!スケジュールも細かいだけでなく、大体想定でかかる時間を考えてくれているので、実際ロケ現場で撮影をしても時間が足りない・・・となることは無く、ほぼオンタイムでスケジュールが進行できたのが本当に助かりました。
とある日、悪天候でいい映像が取れなかった翌日。朝起きるとどうやら今日は晴天。でも今日は今日のスケジュールがあるし、前日の場所には戻れないかな・・・と思っていたところ、ホテルの部屋に坂本さんからの内線が!「天気が良さそうなので、行きますか?」と絶妙のタイミングで背中を押され、「はい!」と一発返事。すると前日とは比べ物にならない見事なまでの晴天で、絶景を押さえることができました。
これも坂本さんの制作側への心遣いと制作側の立場を考えてくれる姿勢が生んだ代物だと思いました。
さらに!海外の食事に飽きた頃、誰よりも早く起きてなんと!おにぎりにお味噌汁をスタッフ全員分を坂本さんが手作り!!私をはじめ、同行スタッフは大満足!ワガママな制作の意向もなんなくこなし、さらにこんな心遣いまで・・・。CP・坂本さん、恐るべし!!素晴らしいスケジュールを作成する坂本さんは現場でも素晴らしいコーディネーターで、今後もオセアニアのロケは是非お願いしたいと思いました。
海外ロケの鉄則として、共に楽しみ、共に体験し、共に難関を乗り切るということが必須となりますが、坂本さんとの仕事はそれが大満足!その瞬間しか出会えない人や景色を共有できたことが本当に良かったです。そして最も感動したのが、ロケの終了時!ニュージーランドから旅立つときに、なんと手紙をスタッフ全員に手渡し!うぅ~泣ける…。帰国後も追加の質問事項の返答のみならず、クリスマスメッセージや新年メールなど、後対応もバッチリ!放送が終わるまで本当に助かりました!!またそのうち是非、お仕事以外でもお会いしたいです!
【IVSテレビ制作株式会社 ディレクター 伊藤淳一様】
番組へのリンクはこちらより
↓   ↓   ↓   ↓
http://www.bs4.jp/document/travelix3/index.html