ワールドソーラーチャレンジ(グローバルグリーンチャレンジ)2009

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ワールドソーラーチャレンジ(グローバルグリーンチャレンジ)2009

世界最高峰のソーラーカーレース「Global Green Challenge」の撮影を行いました。
オーストラリア北部のダーウインから、南部のアデレードまで、太陽光のみを動力源に総距離3,021Kmにも及ぶ荒野を走破する過酷なレースです。3,000Kmといえば、北海道から九州までがすっぽり入ってしまう程の距離。本大会は1987年の第一回大会以来、20年以上の歴史があります。今大会は、16の国と地域から38チームがエントリーしました。

お手伝いさせていただいたのは、東海大学の東海チャレンジャー号。大学用の記録用ビデオと大学新聞用の写真撮影のお手伝いです。マシンは、太陽電池を供給していただいたシャープをはじめ、各企業の協力の元、技術の粋を集めたハイテクカーです。ドライバーは、学生と卒業生の4名体制で、その中にはパリダカの活躍で世界的に有名なラリードライバーの篠塚選手も含まれています。
快調なスタートを切ったチャレンジャー号は、ダーウイン市内を出る頃には上位チームをごぼう抜きし、トップに。その後、4日間に渡りトップの座を譲る事なく、見事優勝の快挙を成し遂げました。20年以上の歴史の中で、日本の大学チームとしては、初の栄冠。特に大会4連覇中のオランダのデルフト工科大学を破っての優勝は価値のある物でした。
我々の広報車はレースカーの模様を記録する為に、追いかけたり、並走したり、先回りして撮影します。これまでにもカメラカーの運転は何度も行っていますが、このレースは公道を閉鎖せずにそのまま使用する為に、なんといっても気にしたのは安全の確保でした。時速110kmで走るソーラーカーを撮影する為に、安全を配慮しつつ、カメラマンの希望を出来るかぎりかなえる運転を心がけました。
また、制限速度130Kmの道路沿いでの撮影も行う為、車から見えやすい様に蛍光の安全ジャケットも準備、カメラマンからは『他のクルーは準備していないのに、ここまで考えてくれると安心して撮影出来る』との言葉をいただきました。
撮影以外にも、最高気温40度以上、昼夜の気温差20度以上、宿泊はその日の5時時点で停車した場所付近でのキャンプという過酷な状況の中で十分な水、快適なキャンプ用品の準備、日焼け止め、虫除け対策などを行い、少しでも快適に過ごしていただけるよう努めました。
ダーウイン、アリススプリングス、アデレードなどの街では、地元で評判のレストランへご案内し、食のオーストラリアも満喫していただけた事かと思います。
連日800kmに及ぶ移動で、体力的にも、精神的にも決して楽なロケではありませんでしたが、早朝から深夜までがんばる学生達に元気をもらい、車内ではカメラマンさん達と楽しく過ごしながら、事故なく、無事みなさんを大陸の反対側へお連れする事ができました。世界一のゴールの瞬間に立ち会えた事は、私にとってもたいへんうれしいことでした。
ディフェンディングチャンピオンとして迎える次回大会にも、お手伝い出来ればと願っております。
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《撮影スタッフの方からのお声をご紹介させて頂きます》
2009年10月にダーウィンからアデレードまでの3,000kmで行われたエコカー・レース「グローバル・グリーン・チャレンジ」の取材で、CPインターナショナルの坂本和彦様にコーディネートをしていただきました。5日間にわたる道中には、車中に食料や水を常に切らさぬよう適宜補充し、また充電設備から野宿用のテント、寝袋に至るまで手配するなど、私どもが取材に集中できるよう細やかな気配りをいただきました。また、100k/hを超える速度で走るレースカーとの併走などの際には、私どもの指定する位置で併走するなど確かな運転技術で撮影を支えるだけでなく、道中各所についての豊富な知識で撮影スポットなどをアドバイスしていただけことは、取材の大きな助けとなりました。おかげで大変良い取材をすることができました。また機会がありましたら是非コーディネートをお願いいたします。
■東海大学チーム関係者 MK様■
東海大学ロケでお世話になった鈴木です。過酷なロケ大変お疲れ様でした。特殊なロケで打ち合わせもできない中、坂本さんが気を使っていろいろ動いて頂き大変助かりました。また、オーストラリア周辺の仕事があったら是非お願いしたいと思いますピンバッジ、お手紙ありがとうございました。また、会える日を楽しみにしています。
■カメラ 鈴木様■