急死の若者・知らずしてカフェインを過剰摂取
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ナイジェルさんとドーンさん夫妻は、息子と同じ過ちを犯して欲しくないとTVのインタビューに答えた。
息子のラクランは、22歳になる1日前にカフェインの過剰摂取で、突然亡くなってしまったのだ。
「息子が亡くなってからも、いろいろなところで彼を思い出す。」と語る父親ナイジェルさん。
「優しくて思いやりがある子でした。」と母親のドーンさんは語る。
「ラクランは、ギターがとても上手だった。繊細な弾き方でした。もっと彼の映像を撮っておけばよかった。」
2018年のニューイヤーズデーに、彼の人生は突然にも早く終わってしまった。
ラクランは、大晦日に友人とパーティに出かけた後に夜中に家に戻り、母親とハッピーニューイヤーの言葉を交わしている。おやすみなさいのキスをして「お母さん、愛しているよ」と言ってハグをしたが、それが最後の言葉になった。
ドーンさんは翌朝ニューイヤーズデーの朝10時ぐらいに起きてラクランの部屋を覗いてみると、ドアは開いたまま。なにか「嫌な予感」を感じた。ラクランはベッドにはおらず、トイレのドアが閉まっている。トイレのドアを開けると、そこには冷たくなった息子が倒れていた。
すぐに父親も駆けつけて脈拍を確認するがもう脈はなく、倒れてから既に時間がたっているようだった。
言葉では言い尽くせない、驚き、戸惑い、もう現実にいるようには感じなかった。
ラクランは寝る前にプロティンシェイクを飲んでいたのだ。後でわかったことだが、その中にはカフェイン・パウダーも入っていた。自分でプロティンシェイクを作り、カフェインパウダーも混ぜていた。
飲んだ後にすぐ違和感を感じたことを、フェイスブックに投稿していた。1月1日2:07am「二日酔いしないようシェイクを作って飲んだけど、不味かった。たぶんプロテインパウダーが腐っているかも。」友人から「どんなかんじ?」とコメントがあり、「わからない、少し苦かった。ま、しょうがない。おやすみ。」2:14am「また明日。」これが最後の投稿になった。
ラクランが亡くなった後1年がたち、やっと検死官の報告書が届いた。その死因はカフェイン中毒。
致死量を摂取していたと書かれている。すぐにキッチンの棚を見てみたところ、カフェンパウダーが入ったビンが見つかった。
「ラクランはおそらくラベルの説明を読んでなかったと思う。ラベルに注意事項は書かれているが、たぶん彼は知らなかった。キッチンの棚に置いているぐらいだから、どれだけ危険なものかわかっていなかったと思う。」
ラクランが摂取したカフェインパウダーの量は、おそらく小さじ1杯分。カフェンインの量としては約5000mg。
それはなんとレッドブルを35缶分、またコーヒー50杯分に相当する。
カレン・ヘルペス医師によると、「合法的に買えるからといって安全と言えるものではない。」
「これらは高度に濃縮精製されていて簡単に過量に達してしまう。実際の適量はほんのわずかな量。
小さじの16分の1でもいいぐらい。そしてその少量を正確に測るような道具は、普通の家庭のキッチンにはない。」
カフェインパウダーは、プロテインシェイクやヘルシーシェイクに混ぜて飲むダイエットサプリとして、
ジム・ジャンキー達にとても人気があり、そしてインターネットで簡単に購入できてしまう。
100gが16ドルで買えてしまうくらいだ。
ラクランがインターネットで購入している記録はなかったが、「職場の人や友人からもらったのかもしれない、本当のところはわからない。」「その人に怒りを感じませんか?」と番組インタビュアーから聞かれ、
「怒りと言うより、これでは知らないうちに誰でも間違えてしまう。特に若い人は注意深く読まないかもしれない。購入する人はラベルを読むかもとは思うが、それはわからない。」とナイジェルさんは語る。
アメリカでも昨年に同様なケースで若者が亡くなっていることから、
Amazon社はカフェインパウダーをサイトから外している。
ナイジェルとドーンは、法的にカフェインパウダーの販売を規制するように働きかけており、SNSを通じて世界にシェアーされている。「カフェインパウダーの規制が厳しくなることを願っている。もうこんな事は起こって欲しくない。」
父親はギターを弾くたびに息子を思い出す。
「今でも彼が近くにいる感じがする、前よりも感じる。」と父親は語る。
ラクランの事件を重く受け止めた政府は、
現在、高濃度のカフェインパウダーを禁止している。
抜粋元:News.com, 9News, Ministers Department of Health
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