【世界初!オーストラリアで開発】肺をスキャンできる検査機
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クイーンズランド州の会社で、肺を3Dスキャンできる検査機が発表されたことが大きなニュースとなりました。たった6秒で診断ができて、肺が動く様子を3Dのカラーで捉えることができる、世界初の肺スキャナーです!
ぜんそく、肺がん、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、コロナ、気管支炎、肺気腫、嚢胞性線維症の診断に有効とされており、来年にも配備の予定となっています。
世界初・6秒で3Dカラー表示と診断が可能に
この画期的な肺スキャナーは、胸部デジタルX線(DR)の検査機器を手がけているブリスベンの企業により研究、開発されたもので、複数の項目の計算を自動的に行い、処理と識別・診断をすることができます。
1回の呼吸で4つの投影を行い、30波動を用いて、息をする時の全ての肺の動きを捉えます。
呼気の流れや、肺の血流も同時に診断することができるのです。
その結果は3Dのカラーで表示され、6秒という迅速さで正確なデータを得られる、世界初の肺をスキャンできる検査機としてTVニュースでも取り上げられました。
安全性と機能でもっと多くの人の検査を可能に
今まで肺の検査機器といえば、黎明期のX線から始まり、現在はCTスキャンやMRIが主流になっていますが、この肺スキャナーはCTスキャンの70分の1の放射線で、子供や体力が落ちている患者にも安全性も高いことも評価されています。
また、従来のCTスキャンやMRIは狭い筒に入るタイプのものが主流で、中に入ると閉塞感がありましたが、こちらはオープンタイプなので、閉所恐怖症の人にも安心感がありますね。
ぜんそく、肺がん、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、コロナ、気管支炎、肺気腫、嚢胞性線維症の診断に有効とされており、NSW州立大学の教授でオーストラリア肺財団の会長でもあるアダム・ジャッフェ教授は、これまでで始めて肺の機能と構造を同時に見ることができ、データがすぐに可視化されて、微少なレベルでの診断を可能にする画期的な開発となったことを語っています。
航空力学の研究から着想を得て開発
創設者のDr. Andreas Fourasは、なんと元々は航空力学の研究者で気流など力学を可視化する試みをしていたそうです。その中から、気流の流れを捉えるしくみを、肺の動きを可視化する検査に利用できないかと考え、システムの開発に取り組んでいた成果だと語っています。
医療検査機器として既に認可も受け、多くの問い合わせもあり、来年にも病院に配備の予定。今後はX線やCTスキャンから、肺スキャナーに移行していくと期待されています。
開発している会社は、既に次の機器の研究をスタートしており、今後は心臓の診断などへも応用して広げていきたいと語っています。
オーストラリアのニュース映像
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