【超〜緊迫の脱出劇】ブタ小屋に鎖で繋がれて監禁

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【超〜緊迫の脱出劇】ブタ小屋に鎖で繋がれて監禁
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南オーストラリア州のある農場で起きた、監禁事件。
アデレードから約140キロの田舎のファームで起こった事件で、若いバックパッカーの女性がブタ小屋で鎖に繋げられて監禁されてしまった。ですが、彼女の機転で2日後に脱出となったのですが、その脱出には手に汗握る、緊迫の脱出劇がありました!

 

 

ファームジョブで農場へ

2017年、ベルギーからオーストラリアにやってきたバックパッカーのデヴィンは26才。世界を旅行していたデヴィンは、オーストラリアは比較的安全なところだと思っていた。素晴らしい自然、素晴らしい景色を楽しんでいた。シドニーから南下して、メルボルン、タスマニアと旅を進め、ますますオーストラリアの魅力にはまり、オーストラリアの滞在を延長したいと思い、農場ファームで働くことにした。

 
デヴィンはワーキングホリデービザでオーストラリアに来ていたのですが、このワーキングホリデービザには、遠隔地のファームの仕事を手伝うことで滞在期間を延長できるシステムがあるのだ。このシステムを利用しようとし、デヴィンはアデレードに移動して、インターネットでどこか働けるところはないか、広告を出したところ、アデレード近郊のファームから返信があり、そこで働くことにしたのだ。仔牛の世話の仕事だった。

 
場所はアデレードから2時間半ほどの郊外で、バス停で待ち合わせて迎えに来てくれることになっていた。バス停にやってきた男性は、マックスという大柄な男性だった。彼の車に乗り長い間車でドライブした後に、小屋らしいところに着いた。実はこのとき犯人はわざと遠回りをして遠隔地に見せかけようとしていたのだ。マックスは偽名で、場所も違う地名を伝えていたが、本名はジーン・ブリストウ54才。

 

 

ブタ小屋に鎖で繋がれて監禁される

到着するとブタがいたという小屋に連れて行かれた。そして、ワラだらけの何もない小屋の中で、ジーンは、汚れたソファに座って腕や足の裏を見せるように言った。前に働いていたアルバイトの子はドラッグをやっていて問題があったから、注射跡がないか見る、と。

 
そして、
うつ伏せになって足の裏を出した時、ジーンは急に襲いかかってきたのだ。
背中に銃を押しつけて、言うことを聞かないと撃つ、と。。。

 
さらに、服も全部脱がされ、デヴィンは小屋で監禁されてしまう。しかも、足は金属の鎖で繋がれ、両手は背中側でケーブルで巻かれた状態でしかも裸のままだった。

 
「おまえはこれからずっと裸のままだ、逃げてもすぐに捕まえるからな。」

 
もう終わりだ、殺されてしまう。。。

 
彼が自宅に戻っている間は、ずっと裸で繋がれたままで逃げることもできない。
ジーンは、「俺は誘拐のシンジケートにいる、仲間には警官もいる。ここから逃げようとしたら撃つからな。」と脅した。
実は350m離れたジーンの自宅には彼の妻と息子、息子のガールフレンドが何も知らないままで一緒に住んでいるのだが、デヴィンはそれを知らない。。。

 
 
どうにかして逃げないと。。

 

 

冷蔵庫の中にフックを見つける!

だが、そこにはソファと壊れた古い冷蔵庫意外は何にもない小屋で、自分は裸で繋がれたままの状態だった。
どうしようも出来ない状況ではあるものの、

 
まずよく考えないと。観察するの。と自分に言い聞かせた。

 
次に彼がやって来た時に、壊れた冷蔵庫の中に金属のフックがあるのが見えた。

 
 
これだ!
と思った。
それは羊毛の入った袋を閉じる金具で、ジーンは鎖を繋げるのにそのフックを使っていたのだ。

 
彼がいなくなった後に慎重に冷蔵庫に近づいて、なんとかフックを手に取る。
そしてどうにか鎖を外せないかと、自由がきかない手で辛抱強くこじ開けようと続けた。その間も、いつジーンが戻ってくるかと怖かった。何度も何度もトライしたところ、、、

 
 
鎖が外れたのだ!!

 

 

Facebookで助けを呼ぶ

鎖が外れて逃げようと思ったが、デヴィンは全裸のままで、自分がどこにかいるのかかも分からない。
今は夜で周りは真っ暗な闇の中。
民家や人のいる気配もない。 
携帯は既に取り上げられている。

 
このまま逃げただけではすぐに捕まってしまう。。

 
だが!!!

 
ジーンが侵した最大のミスがあった!
デヴィンのノートパソコンとWifiを彼女のバッグに入れたままにしていたのだ!

 
デヴィンはこれを思い出した。すぐに取り上げられた自分のバッグパックを見つけてパソコンに向かった。Facebookにログインをして、メッセージを書くが、自分がどこにいるのかがわからない。。。

 
「私はいま誘拐されて南オーストラリア州のどこかのファームにいる」
「彼は赤いピックアップトラックで私を誘拐した、助けて!私を探して!怖いの。」

 
誘拐された後に車で通ってきた道、交差した道を、覚えている限りその様子を書いた。

 
マレー橋を渡って、
フェリーを2つ越えて、、、
遠いベルギーの両親宛てに、友達宛に、とにかく必死でメッセージを出した。

 

メッセージを見た友達が警察に連絡

そのメッセージに一番最初に気がついたのは、世界旅行中に友達になったエコーだった。エコーもオーストラリアに来ていて、クイーンズランド州の果樹園で働いていた時にそのメッセージを見つけたのだ。彼女はすぐに警察に通報するが、デヴィンのメッセージはまたすぐに途絶えてしまう。
というのも、デヴィンは彼が帰って来る前に、小屋に戻っていた方がいいと考えたのだ。

 
その為、あえて鎖を繋がれた状態へ自ら戻していた。

 
連絡を受けた南オーストラリア州の警察は、すぐにデヴィンのWifi信号から捜索を始めた。
場所を絞り込み、地上から空から捜索をする。デヴィンは小屋の中でヘリコプターの音が聞こえた。

 
ジーンはその時、街から家へ戻る途中に、道路で取り締まり検査をしていた警察に止められて写真も撮られている。しかし引き留める理由がなかったため、その時は写真を撮られただけだったが、捜索が始まったことを知ってジーンは焦った。

 
すぐに家に戻ってデヴィンを鎖から外し、マレー橋の近くのモーテルに置き去りにした。
部屋に残されたデヴィンはすぐに助けを叫ぶことができたのに、何故か動けなかった。ジーンは警察も仲間と言っていた、外に出てもまた同じ仲間に捕まってしまうのではないか。

恐怖の念に洗脳されていて、もう誰も信用できなくなっていた、怖かったのだ。

 
お腹が空いてやっとモーテルを出て近くのカフェに行くことを決意して、食べ物を口にした。
カフェにたまたま非番の警官がいた。名前を伝えたら、急にパトカーがいっぱいやってきてまたパニックになった。これで終わりなのかと思った。後で警察署に着いたらやっとそこは安全だと思えた。警察署だけは信用できたのだ。

 
その後、翌日の朝、ジーンは自宅で警察に逮捕される。ジーンの息子は父とも親しくずっと尊敬していたが、父は贖罪をするべきだと捜査に協力。それでもまだ無罪を主張していたが、息子が出した証拠品などからも、有罪が確定し、誘拐、強姦、暴行の罪で懲役18年の刑が下った。

 

同じ課題を抱える人の助けになりたい

デヴィンは裁判の証言で、こう語っている。

 
「私は無力で、まるで奴隷か家畜のようだった。」
「もう二度と家族にも会えないで、オーストラリアで死んでしまうのかと思った。」
「でも、極力そのことは考えないようにしたの。考えるのは辛すぎたけれど、だからこそ逆に、生きなければいけない、という気力が沸いたの。」
「裁判で彼の顔を見たとき、びっくりして二度見たしたわ。これがあの彼?あまりにも痩せてひどい顔をしていた、それを見てハッピーだったわ、彼はそのくらいのことをしたのよ、その報いを受けるべきだわ。」

 
海外から来たワーキングホリデーの若者たちは、遠隔地のファームで働くことで滞在できる期間を延長ができるシステムがあり、長く滞在したい旅行者たちはこのシステムをよく利用している。本来は人出がない田舎の農業をサポートするためのものが、バックパッカーが犠牲になったケースや殺人事件も少なくない。このシステム自体を検証する必要がある、と警笛を鳴らしている。

 


参照元:NINE, TheSun

 

オーストラリアの特集映像

 
 
 
 

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